ふわっと颯くんの前髪がわたしにかかり、颯くんの香りが鼻をかすめる。
ミルクティベージュに染まった髪が明かりに照らされキラキラしている。
颯くんの全てが、わたしの心を動かす。
力強い腕や、唇のやわらかさ、温もり、重なる呼吸も。
颯くんの全てを求めている。
どれくらい夢中になって唇を重ねたかわからない。
胸がくるしい。
すきすぎて、くるしい。
颯くんと一緒にいられるこの時間が愛おしい。
「止まんなかった」
「ん」
「雪乃かわいすぎ」
いつのまにか颯くんの膝の上に座っていた。
そのまま颯くんに抱きつき、首元に顔を埋める。
颯くんもしっかりわたしを抱きしめてくれている。
「……颯くんがすきすぎてくるしい」
「ねぇ、あんまかわいいこと言わないで」
「じゃあこんなにすきにさせないで」
「ううん、もっとすきにさせたい。だって、おれのほうが雪乃のことすきすぎるもん」



