「海成のことはいいじゃん」
「え、でもクイズ……」
「おれ以外の人、見てほしくない」
視線が絡み合う。
目をそらすことができない。
「……颯くんしか見えてない」
「……たまに敬語抜けるの、ずるすぎ」
ゆっくりと颯くんの手がわたしの頭に伸びてきて、撫でるように下りていく。
首の後ろにきて、ぐっと引き寄せられた。
「あ、あの……じゃあ、颯くんが出てるドラマか映画、ライブとか……見ませんか?」
「目の前におれがいるんだから、おれでいいじゃん」
「っ……」
「ずっと我慢してたんだよ?今日おしゃれしてくれて髪型も変えて、かわいすぎなの」
息がかかるほど近づいた顔。
どれだけ近づいてもきれいな顔で、見惚れてしまう。
すきだなぁ。
と心が叫んでいるかのように、心臓がバクバクとうるさい。
「もう、我慢できないからね」
「……はい」
「雪乃」



