弱火で煮込んでいる間に、颯くんに髪を乾かしてもらう。
なんだかカップルって感じで照れちゃう。
「おれと同じにおい。やばいね。おれの服着てるのもやばい」
「ひゃっ。颯くん!?」
髪を乾かしてもらっているのに、突然うなじにちゅっとキスされてくすぐったくて振り向く。
颯くんは楽しそうに笑っている。
なにも言えなくなって、前を向いてまた乾かしてもらう。
とてもまったりしてて落ち着く時間。
そのあとはできあがったクリームシチューを食べて、食器をふたりで洗って、テレビを見ながら再びまったりタイム。
もう寝る準備万端だと夜が長くて、ゆっくりできるよね。
「あ、海成くん出てる。クイズ番組なんてすごいですね」
「頭いいからね」
「大学通ってるんでしたっけ?大学と仕事、忙しそうですね」
なんて話していると、突然テレビが真っ暗になる。
え、なんで……?
隣を見ると、唇を尖らせた颯くんがチャンネルをテーブルに置いた。



