「空野が息子になるなら大歓迎だよ」
「正幸さん、イケメン。一生ついていきます」
「お父さんがそう言うなら……でも、ゆきちゃんは学生だし、空野くんも大事な時期だから子どもはまだ先で……」
「お母さん飛躍しすぎ!!」
真剣な顔でなんてこと言うの……。
颯くんだって困るじゃん。
「ゆきちゃんの子ども……ぜったいかわいいだろうなぁ……」
「颯くん!」
頬を緩めて想像している様子の颯くんの手を引っ張り、現実に引き戻す。
とりあえずお泊まりも交際もすんなり受け入れてもらえた。
家のほうに行き、必要最低限のものだけを持って、再び車に乗り込んで颯くんの家に行った。
うちからそこまで遠くない大きなマンション。
ここだったんだ。
見たことはあるけど、もちろん入ったことはない。
さっきは勢いだったけど、だんだんとドキドキしてくる。
でも、まだ颯くんと一緒にいられることのうれしさが込み上げてくる。
エレベーターで颯くんの部屋がある階まで行き、ついに颯くんの部屋。
緊張する……。
「どうぞ」
「お邪魔します……」
ドアを開けてくれて、中に入る。
やばい……。



