颯くんに見つめられて、恥ずかしいけど口を開けてパクンと食べる。
味なんてわからない。
いま、きっと真っ赤だ。
もぐもぐしながら、颯くんを見るとなぜか颯くんも真っ赤で……。
「……やばい。食べちゃいたい」
「まだ食べますか?」
飲み込んで水を飲んでから尋ねる。
そんなにおいしかったのかな。
わたしはもう照れてしまって、よくわかんなかったけど。
「いいの?」
「はい。いいですよ」
真剣な顔で聞かれるから不思議に思いつつ、もう一度スプーンに一口サイズを乗せようとしたとき。
颯くんの顔が近づいてきて、わたしの唇を食べるように重ねられた。
びっくりして目を見開く。
触れる唇。
いや、噛まれた?
食べられた?
混乱しているうちに颯くんの温もりが離れる。
「……ごちそうさま」
「っ!」
「かわい」
「颯くん!!」
名前を呼ぶと悪びれた様子もない。



