館内のレストランでランチをする。
海が見える席で開放感があって、すごく素敵。
「おいしいです」
「それ、食べてみたい」
「はい。どうぞ」
「そうじゃなくてさ……」
隣に座る颯くんがわたしの顔を覗き込んでくる。
お皿を颯くんのほうに出したけど違う、ということは……。
「あー」
言いながら口を開ける。
もうわかった。
そんな颯くんがかわいいけど、恥ずかしすぎる……。
ドキドキしながら、スプーンに一口サイズを乗せて、落とさないように颯くんの口へ運ぶ。
「……ん、おいし」
「ひゃー……!」
「なんでゆきちゃんが照れるの」
「だ、だって……照れますよ……」
「はい、おれのもどうぞ」
「え、いや、あの、わたしは自分で……」
「あーん」
今度は颯くんがわたしに食べさせようとしてくる。
一度照れてしまうと、恥ずかしさがどんどん増していき、顔が熱い。



