「寂しかった……テレビ、でも雑誌でも我慢できないくらい……うー……」



おれに会いたい気持ちをこんなにもあふれさせてくれる。


どうしていままで気づいてあげられなかったんだろう。




「颯くんがだいすきで、すきだから……すきすぎて……どうしたらいい?」



上目づかいで困ったようにおれを見るゆきちゃん。

あーもうずるいって!


反則だ。
それは反則級にかわいすぎる!!





「雪乃のこと好きすぎるわ」

「っ、」

「もう絶対に不安にさせない、なんて正直まだ言えないけど、不安にさせないくらいたくさん伝える」

「ん」

「じゃあ、今度デートしよっか」

「……へ?」



ワンテンポ遅れて反応をする。

驚いているみたいだ。


おれは正直ずっと考えてたけど。




「スケジュール調整して1日オフつくったんだ。デート、しよ?」



だから忙しかったのもある。

でも、それでゆきちゃんが無理したり不安になってたんじゃ意味がなかったけど。


意味あるものにするためにも、デートではめちゃくちゃ尽くすよ?