空野さんの全てにドキドキする。
もう抑えられない。
「……はい。したいです」
「ゆきちゃん……おれも、」
「……ひとりじめ、してください」
恥ずかしすぎる。
きっと顔は真っ赤だ。
恥ずかしすぎて目を合わせられなかったけど、ゆっくりと空野さんを見る。
視線が絡み合う。
綺麗な瞳がとらえて離してくれない。
両手で頬を挟まれ逃げられない。
いつのまにか涙は止まっていた。
「ゆきちゃん……それは反則だよ」
「え……?」
「すきだよ」
「わたしも……んっ」
わたしもすき、と返事をしようとしたのに空野さんの唇によって続きが言えなかった。
唇同士が当たっている。
これは紛れもなくキス、だよね……。
初めての感覚に心臓が爆発しそうなくらい脈打ちだす。
触れるだけの優しいキス。
だけど、わたしにはそれでもいっぱいいっぱいで……。



