ドキドキが止まらない。
落ち着かないのに心地いい。
耳に届く心音が速くて……これは、空野さんの?
顔を上げると空野さんの頬が少し赤い気がする。
「空野さん……顔、赤いですよ?」
「……ゆきちゃんのせいだよ」
「え……?」
「どうしてくれるの……?」
「そ、そんなの、わたしだって……」
どうしてくれるんですか?
このドキドキはなんですか?
これは、絶対に、空野さんのせいだから。
「ねぇ、ゆきちゃん」
腰に回っている手がゆっくりと背中をなぞって上がってくる。
その感覚にゾクゾクして、緊張が走る。
いやな感じではないのは空野さんだから。
そのまま頭までくると、ゆっくりと髪を指の隙間で梳いていく。
肩まできたら、横に移動して首筋を指先でツーとなぞられた。
「ん、」
思わず声が漏れる。
くすぐったいのとドキドキとでくるしい。
綺麗な指がわたしの顎に添えられる。
至近距離で目が合う。



