超人気アイドルは、無自覚女子を溺愛中。




「ゆきちゃん」


踊りながら余裕でしゃべることのできる空野さんはアイドルだ。
歌って踊ることをしているアイドルだからできることだ。



「すごく、かわいい。本物のシンデレラみたいだよ」

「っ、」


そんな空野さんは王子様みたいでドキドキしすぎて、リズムが崩れてしまった。

足がもつれてそのまま空野さんに体重を預けてしまう。



「わ、すみません。すぐ離れま……」


離れようと後ろに重心をずらしたけど、腰に回っている空野さんの手に力が入り離れることはできなかった。

そのまま空野さんの腕の中におさまる。



「今日の練習はおしまいにしよっか。いまから今日の疲れを癒します」

「へ?」

「このまま抱き締められてもらいます」

「え、あの、えっ……空野さん……」

「……いや?」

「…………いや、じゃない……です……」


体重を預ける。
空野さんがしっかりと受け止めてくれている。


繋いでいた手は離され、両手でしっかりとわたしを包み込んでくれるから、わたしも両手を空野さんの背中に回す。