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今日も目が覚めたみたい…。




この病院に入院して以来目が覚める時は本当に嫌い、意識がはっきりしてくるのを感じながら目覚ましの音で現実に戻される。





ここは病院だ、自分の部屋の匂いがするわけでも、着慣れた制服が置いてあるわけでもない。





今日も独り、車椅子に座ってひたすら一日が終わるのを待つ事になる。





そういえば昨日のあの人、彼は今日もいるのかな?




この階に入院してる若い人は私だけのはずだから、誰かのお見舞いに来てたとか?




だとしたら気が楽だな、昨日は突然声をかけてしまったし絶対変な人だと思われてるだろうから。







もうすぐしたら看護師が朝食を運んでくるだろう。





こんな身体になっても何か食べないと栄養がどうのこうの、らしい、医者が何か言っていたような気がするけど、ほとんど覚えていない。





ベッドにもたれるように座り、看護師が来るまで待つ事にする。