「うるせぇ!!」
あたしに向かっていすを振り回してきた。
やられる!
そう思って頭を引っ込めた時、
とっさに足が前に出ていすをよけたと
同時に見事あたしの足はその男の
わき腹に命中。
「ぐっ…」
「あっ」
男はお腹を押さえてその場に
しゃがみこんだ。
「あっ…あの、ごめん!」
「はっ…お前、何者だ?」
え?何者って言われても…。
「丈君」
「園長先生?」
「愛莉ちゃんは下がってて。
あ…手を切ってる。
先生に手当てしてもらいなさい」
あっ…気付かなかった。
「は、はい」
あたしは2人を残して保健室に行った。
あの…丈って子。
なんであんなに暴れるの?



