Seven...YUKI



「…お願いします」



遠慮がちにあいさつをして
グラスを合わせた。










「こちらが愛莉さまのお部屋です」



メイドさんに案内されたのは
松田が用意してくれた部屋。



「わぁ…すごっ」



1人で使うには十分すぎる広さの部屋は
何もかもがそろっていた。



「何か欲しいものがあれば也須さまに
おねだりなさいませ。
きっと何でも買っていただけますよ」



「あの…聞いてもいいですか?」



「何でしょうか」



「松田さんって、結婚してるんですか?」



「也須さまは独身ですよ」



そうなんだ…。



「あ、あと…お仕事は?」



こんな家に住んでるんだもん…
きっと大変な仕事なんだろうな。



「…也須さまは、
不動産会社を経営されております」



「不動産会社…ですか?」