誰だろう…奥さんとか?
話が終わった松田は車を走らせた。
20分ほどで着いた場所は
住宅街の奥に建つ豪華な家。
ううん…家っていうより別荘?…屋敷?
とにかくすっごくでかい家の前で
車は止まった。
「さぁ、着いたよ」
車を降りて家の中に入る。
「おかえりなさませ。也須さま」
玄関に入ると2人のメイドと
10人ぐらいのSPみたいな人達が
出迎えてくれた。
「食事の準備はできてるか?」
「はい、整っております」
「じゃあ食事にしよう」
そう言われて食堂に案内された。
食堂の机の上には
食べたことのない豪華な食事が並んでる。
席につくとメイドさんがあたしの
グラスにジュースを注いでくれた。
「じゃあいただこうか」
ワインの入ったグラスを持つ松田に続き、
あたしもあわててグラスを持った。
「これからよろしくね、愛莉ちゃん」



