Seven...YUKI



「大丈夫です。
私がしっかりと面倒を見ますし、
不自由もさせません」



「はぁ…じゃあとりあえず1週間
お試し期間というかたちで預けるのは
いかがでしょうか?」



「分かりました、そうしましょう」



えぇぇぇぇぇ~~~…。



あたしの願いもむなしく
話はどんどん進んでいった。



中年おやじの名前は松田也須(マツダ ヤス)。



もう夜なのに今すぐ引き取りたいと
松田が言うもんだから
とりあえず必要な荷物だけを持って
引き取られることになったあたし。



見送ってくれてるみんなの視線を
感じながら中年おやじの車に乗り込む。



「愛莉ちゃん」



「…えっ、はい!?」



「夜ご飯は食べたかな?」



「いえ、まだですけど」



「じゃあ何か食べたいものは?
何でもご馳走するよ」



「別に…これといって…」



「そうか」



そう言うと松田は携帯を取り出し
どこかに電話をかけだした。



「もしもし、私だ。
食事の準備をしておいてくれないか」