あたしはネックレスに触れ、ぎゅっと
握りしめた。
光輝にもらった指輪。
それにチェーンを通したネックレス。
あたし…前の自分に戻れた?
光輝がいた頃の自分に戻れた?
もしそうなら…きっとこれのおかげ。
この指輪のおかげだね…。
「雪ちゃん!準備してっ」
楽屋の中から滝さんの声が聞こえる。
「…は、はーいっ」
溢れ出しそうだった涙を拭いて楽屋に
入ろうとした時、
≪…頑張れ≫
微かに聞こえた声。
え…?
思わず周りを見渡した。
けど、誰もあたしに話しかけた
気配は無い。
…気のせいかな…?
「雪ちゃんっ!」
「はいっ、すいませんっ」



