「来月号の表紙、
雪ちゃんに変更したから急いで準備して」
「え!?」
「でもいまからじゃ
間に合わないんじゃ…」
「今日の昼までに撮影して持って行けば
ギリギリ間に合う。
ぐずぐずしてる暇ないぞっ」
戸惑っていたスタッフさん達は、
渡部さんのその言葉ですぐに準備に
取りかかった。
「待ってくださいっ」
スタジオに戻ろうとしていた
渡部さんを引き止めた。
「何?」
「来月号の表紙は香奈さんでしたよね?
なんで急に…」
「雪ちゃんはモデルでしょ?」
「え?」
「余計なこと考えないで、読者に夢を
与えることだけ考えてればいいんだよ」
それって…モデルの仕事に戻って
いいってこと?
「あぁ、それと」
スタジオに足を向けていた渡部さんは
振り返り、
「そのネックレス可愛いじゃん。
撮影で使えば?」
笑顔でそう言うとスタジオに戻って
いった。



