あたしの側にしゃがみこみ、
うつむくあたしの顔を覗き込んで
優しくそう言う。
分かってます…そんなことは分かってる。
「悲しいのは分かる。
でも、光輝が見たらきっと悲しむ…
光輝は雪ちゃんに笑ってほしいはずよ?」
「でも…」
Plululu~♪
急に病室に鳴り響いた携帯の着信。
「「え…」」
あたしと香奈さんは同時に顔を上げた。
だって…鳴っているのは光輝の携帯。
香奈さんが花を飾った花瓶の横にある
光輝の携帯が光る。
Plululu~♪
鳴り止まない携帯に香奈さんが近づき、
手にとり開いた。
「はい…もしもし……え?」
香奈さんは驚いた顔であたしを見ると、
「あ、今すぐ取りに行きます。じゃあ」
そう言ってあわてて携帯を切り、
棚の中を探り出した。
「香奈さん?」
「ごめん雪ちゃん。
ちょっと用事出来たから出かけてくる。
ここで待っててねっ」



