ピッ…ピッ…
病室に響く機械の音。
光輝の心臓が動いている証。
この音が聞こえなくなったら…
あたしは元のように戻れる?
光輝の死を受け入れられる?
「…光輝…あたしどうすれば……」
温かい光輝の手に触れ、
その手に頬をつける。
流れる涙があたしの顔をつたって
光輝の手に落ちていく。
分からないから…教えて…。
目を覚まして教えてよ…。
ピッ…ピッ…
「雪ちゃん?」
優しい香奈さんの声。
静かな病室の中、光輝の手の温もりで
眠りそうだったあたしは体を起こした。
「あ…香奈さん…」
あたしは目をこすって眠気を飛ばす。
「ごめん、寝てた?」
ベッドをはさんで、あたしの反対側に
立つ香奈さんはあたしの顔を
覗き込んでそう聞く。



