宮さんの言葉をさえぎった。
「仕事には行く…大丈夫だから…」
必死に笑顔を作り、箸を置いた。
「ごちそうさまでした…」
小さくあいさつをして、部屋から出た。
仕事を休んで家にいても意味が無い。
きっと、ずっと光輝のことを考えて
しまう。
だから仕事に行った方がいいの。
何かで気をまぎらわせた方がいいの。
…そう思ってた。
パシャパシャ
いつもは心地いいシャッター音。
一定のリズム感で自然に体が動くのに…。
今日はついていけない。
パシャパシャパシャ
シャッター音がどんどん早くなって、
あたしは置いていかれてる。
「はいっストップ!!」



