Seven...YUKI



撮影が終わり、ちょうどお昼だから
休憩をとることになったあたしが
楽屋に戻ると光輝の姿。



最近、忙しい光輝はいつもパン片手に
撮影や仕事をしている。



その光輝がお昼の休憩に楽屋に
いるなんて珍しい。



「光輝も今からお昼?」



カメラを片付けていた光輝に後ろから
声をかけた。



「え?あ、雪」



振り向いてあたしを見た瞬間
笑顔でそう言う光輝。



「一緒にお昼食べようよ」



「…悪い、ちょっと今から用事があって
出ないといけないんだ」



「じゃあお昼は?」



「帰ってきて仕事しながら食べる」



「またぁ?体壊すよ?」



「心配してくれるのはありがたいけど、
今の仕事が終わるまでは頑張らないと」



そう言って荷物を持った光輝は、



「じゃあまた後でな」



あたしに笑顔を向けて楽屋から
出て行った。



そんな光輝の後姿を何気なく見送る。