Seven...YUKI



「何がですかっ」



「何か怒ってない?眉間にしわよってる」



「怒ってませんっ」



言葉とはうらはらに全身で怒りを
表しているあたしはイライラしながら
鏡の前に座った。



光輝のバカ。



最近仕事仕事って言って全然休まないから
頭痛なんてするんだよ。



せっかく心配してあげてるのに
なんか有耶無耶にしてるし…。



もう知らないっ。



「…怒ると可愛い顔が台無し」



腕を組んで鏡にうつる自分を睨んでいた
あたしの耳元でぼそっとそう言った
滝さん。



「今から撮影なんだから笑わないと」



「はい…」



にこっと笑う滝さんにあたしは苦笑い
しか返せなかった。










結局仕事優先で病院に行かなかった光輝。



おさまるどころか前より悪化している
光輝の頭痛。



そんな中月日は流れ3月に入ったある日。