Seven...YUKI



「薬は?」



「一応飲んでますけど…効き目無いって
いうか…」



「やっぱり病院でみてもらった方が
いいって」



そう言う香奈さんの言葉にあたしは
うなずいた。



「…そうっすね…でもこの仕事が
終わらないと…」



「じゃあその仕事が終わったら
ちゃんと病院行く?」



光輝の持ってる資料を指差して言った。



今光輝には1つ大きな仕事が入ってる。



きっとそれが気になって他のことに
手がつかないんだと思う。



「う~ん…たぶん」



「たぶんじゃなくてっ、絶対」



はぐらかす光輝に少し怒り口調のあたし。



「雪ちゃん!準備して!」



「あ…とにかく、その仕事が終わったら
必ず病院行くんだよ?約束だからね」



そう言いながら、スタッフさんに呼ばれた
あたしは楽屋の方へ歩いていった。



「ん?どうしたの雪ちゃん」



楽屋に入ったあたしを見た瞳さんが
そう言ってくる。