…な、なるほど。
変に納得していたあたしにいきなり
光輝は軽いキスをしてきた。
「ま?別にいいけど?」
「え?」
「雪からキスしてもらえたから別にいい」
嬉しそうにそう言うと
あたしを抱きしめて、
「ホワイトデー、楽しみにしといて?」
そう耳元でささやいた。
そんな光輝にあたしは笑顔を向けた。
うん…楽しみにしとく。
心の中でそう言った。
それからあたしは光輝の家には戻らず、
お父さんと高嶋と一緒に暮らしている。
光輝と一緒に暮らしたい気持は
もちろんある。
でも、今までお父さんと一緒に
いられなかった分…これからは
一緒に暮らしたかった。
親という存在を感じたことの無い
あたしにとってお父さんとの時間は
本当に貴重なもの。
だからあえて宮家に残った。



