そう言う高嶋にもう1度殴りかかろうと
する光輝。
そんな光輝に必死にしがみつきあたしは
止めた。
「1つ言っとくけど…俺が手ぇ出したのは
雪じゃなくて愛莉だ」
「…は?」
「俺が手ぇ出したのは山村雪じゃない。
宮愛莉だ…それでいいだろ?」
…高嶋?
「何ふざけたこと言ってんだよっ」
「ふざけてねぇ。
本当にそう思ってるんだよ」
あまりにも真剣に言う高嶋に光輝は何も
言い返せず、高嶋は車に乗って
帰っていった。
「…何されたの?」
「…え?」
「高嶋に何されたの?」
いまだに光輝の腕を掴んでいたあたしを
見てそう聞いてきた光輝。
あたしはうつむいた。
…言いたくない。
「…まぁ…いっか…」
そう言った光輝はあたしを抱きしめた。
優しく頭を撫で、あたしのことをすごく
大切そうに抱きしめる光輝。



