話したいこともたくさんあった。 もう1度抱きしめてもらいたい。 …あの時、笑ってあげればよかった。 丈が最後の力をふりしぼって求めたもの。 あたしの笑顔だった。 あたしは…笑えなかった。 どうしてだろう…。 なんで笑ってあげられなかったんだろう…。 笑ってあげたら…丈は幸せだった? ねぇ…丈? それで幸せだったの? あたしには…分からないよ……。 「…んっ…」 朝…? あたし…丈のベッドで寝ちゃったんだ…。 「おい、起きろよ愛莉」 え? あたしは急いで体を起こした。