Seven...YUKI



「でも…愛莉が幸せならなんでもいい。
父親としては…それだけで十分だ」



そう言って優しく笑う宮さんの手を
あたしは強く握った。



「…お…とう…さん…」



ごめんなさい…ごめんなさい…。



ひどいことをされたけど…
あたしもしていた。



宮さんに…お父さんにひどいことしてた。



「ありがとう…お父さん…」



ありがとう…本当にありがとう。










「…と、言うわけだ…高嶋」



いきなりそう言ったお父さんは、
あたしに向けていた顔を窓のとこに
もたれて腕を組みうつむいていた
高嶋に向けた。



「すまないが…愛莉の望まない婚約を
認めることは出来ない。
愛莉との婚約は諦めてくれ」



何も言わない高嶋。



「…君にも幸せになってほしいから
言っているんだよ」



「…俺に…幸せ?」



「私は君を引き取った。
宮家の一員になった君が幸せになることを
私は望んでいる。
愛莉のことを好きと言ってくれたのは
ありがたいし、君が望むならと婚約を
許した。
だが…自分のことを心から愛していない
愛莉と無理やり婚約をしても傷つくのは
君の方だ。
それでは幸せにはなれない」