「タイミング…?」
「…今日がいいタイミングだったんだ。
なかなか言い出せない私に神様が
チャンスをくれたのかもしれないな」
そう言った宮さんは布団の中から
包帯が巻かれた手を出し、
その手をあたしにのばした。
「…?」
あたしはその手をとりベッドの側に
しゃがんだ。
「…悪かったな」
「え?」
「ずっと謝りたかった。
私は愛莉にひどいことをしたから…」
宮さんはあたしの頭を撫でた。
「父親なら娘の幸せを一番に考えなければ
いけないのに…私は愛莉を自分の都合の
いいように縛りつけていただけだった。
最低な父親だよ…」
「…宮さん」
「…単に嫉妬していただけなのかも
しれないがな」
そう言って小さく笑う。
「娘を持つ父親というのはみんな似て、
娘の彼氏に嫉妬心を抱くものだが…
どうやら私もそうらしいな。。
カメラマンとモデルという関係や
7歳も年が離れていることや
2人は釣り合わないと言いながら…
結局は光輝くんがうらやましかった
だけなのかもしれない…」
「…光輝が?」



