そんな小さい返事をする宮さんに
その場にいる人達は安心した。
宮さんの無事を確認したスタッフ達は
中断していた仕事に戻るため部屋を
出て行き、少し話をした香奈さん、
滝さん、瞳さんも部屋を出て行った。
部屋に残されたのはあたしと光輝と高嶋。
それとお医者さんと看護婦さんの5人。
「雪…」
いまだにドアの側で立ち止まってる
あたしの背中をおして宮さんの近くに
連れて行く光輝。
あたしはベッドの中を覗き込んだ。
「宮さん…」
「愛莉…来てくれたのか…」
体が動かせないのか顔だけをあたしに
向けて小さくそう言う宮さん。
「わざわざありがとな…」
「いえ…」
ダメだ…泣きそう。
さっき光輝に言われた言葉を思い出し
あたしはぐっとこらえる。
「あなたが山村光輝さんですか?」
あたしの後ろにいる光輝にいきなり
そう聞いたお医者さん。
「あ、はい」



