ハンドルを握ったままあたしに
ぐちぐち文句を言うガード。
結局香奈さん家に泊まったあたし。
香奈さんが宮さんに連絡を
してくれていたみたいで
怒られずにすみそう。
…ガードはうるさいけど。
「すぐに仕事に行くんですから
帰宅したらすぐに準備をなさって
下さいね、愛莉さま」
「…はい」
車から外をぼんやり見ながら
適当に答える。
今は何も考えたくない。
まだ体中に光輝の感覚が残ってる…
思い出すだけで胸がきゅってなる。
松田に襲われたこととは
比べものにならない。
好きな人に抱かれるって…
こんなに幸せなことなんだ。
「ここで待ってますので急いで準備を
してきて下さい」
宮家に着き、家の中に入ると
靴を脱がず玄関であたしに
そう言ってくる。
「分かってる」
冷たくそう言って階段をあがり
自分の部屋に入った。
荷物をソファーの上に置き、
クローゼットを開けて服を脱いだ。



