お医者さんが小さな布をめくってくれた。
きれいな丈の顔。
さらさらな茶色い髪。
少し焼けてるきれいな肌。
変わらない。
でも、目を開かない。
「うっ…うぅ…」
あたしの肩をつかんで震えてる先生。
あたしの周りにも施設の子供達が
たくさんいる。
みんな泣いてる。
顔を隠して泣いている。
丈の顔を見れないのかうつむいて
静かにしゃがみこんで泣いている。
あたしは……何も考えられない。
丈…ここにいるじゃん。
あたしは先生から離れて丈の肌に触れた。
驚くほど冷たくて人の肌とは思えない。
あの温もりは無い。
あの温かい唇はもう凍りついている。
あたし……不謹慎かな?



