「思い出した?」
表情を変えてにっこり笑う光輝に
あせるあたし。
「あ…えっと…」
「高嶋のものになる前に…
雪を俺のものにしたい」
びくっ
急にあたしの頬に触れてきた光輝。
「…ダメ?」
カメラのことを光輝はあまり気にしてない
みたいだけど…。
やっぱりあたしは光輝からカメラを
奪うなんてこと出来ない。
だからこんなこと…受け入れちゃ
ダメだって分かってるのに…。
光輝の優しさには逆らえない。
「…ダメ…………じゃ…ない」
「雪…」
「あたしもっ…高嶋より先に…光輝に…」
そう言って光輝の胸に顔をうずめた。
「…光輝にして欲しい…です」
高嶋なんか嫌…光輝じゃないと嫌。
「…はっ…お前ずるいな…」
「え?わっ!」



