Seven...YUKI



「今日の仕事はこれで終わり。
着替えたらもう帰っていいわよ」



楽屋に向かいながらそう言う田所さんは
スケジュール帳を閉じた。



「迎え呼んでおこうか?」



「あ、それぐらい自分でやりますから
田所さんは帰ってください。
まだスタジオは撮影残ってるから
1人になることは無いですし」



「そう?じゃあお言葉に甘えて」



あたしや周りのスタッフさんに
あいさつをした田所さんは
帰っていった。



最近彼氏が出来たばかりの田所さんは
前から今日を楽しみにしてたのを
あたしは知ってる。



早く帰らせてあげないとね。



「雪ちゃん早く着替えろー」



楽屋の方から聞こえる滝さんの声。



「あっ、はい!」



あたしは楽屋に急ぐために走ろうと
した時、



「ちょっと来て」



いきなり腕を掴まれたと思ったら
耳元で言われた言葉。



振り返ると、そこには怖い顔をした
光輝がいた。



「え?」



「ちょっと宮さん借ります」