「宮さん!!」
リビングに入ると、
今帰ってきたばかりなのかコートを
着たまま電話をしている宮さんがいた。
「はい。
それじゃあよろしくお願いします。
失礼します」
頭を下げながら電話を切った宮さんは、
「何だ、愛莉?そんなに急いで」
と、呆れた顔であたしを見ながら
コートを脱いだ。
「…どこに…電話してたんですか」
「ん?仕事の電話だが…」
「仕事って何ですか!?
どんな内容?何をしたんですか!?」
宮さんの腕を掴み必死なあたし。
「ちょっと待ちなさいっ。
何をそんなに興奮してるんだ」
「今光輝がこの家から出て行くのを
見ました」
あたしがそう言うと驚いた顔の
宮さん。
「光輝のことくびにしたんですか!?」
それ以外に…光輝が家にいる理由なんて
思いつかない。
「何を勘違いしてるんだ?」
「え?」



