Seven...YUKI



けど、耳元にはっきり聞こえた
車のブレーキ音とかすかに見える
景色に頭は真っ白になった。



止まってる車の前に血だらけで
倒れてる丈がいる。



「丈…」



ねぇ…。



「丈?」



ねぇってば!



「丈!!!」



あたしは猫を抱えたまま
丈の側に駆け寄った。



「丈!丈!ねぇ!起きてよ!」



「……何…泣いて…んだよ」



「丈…死なないで…」



やだよ…死んじゃやだ…。



「うっ…」



「…丈?」



荒い息づかいの丈はうつ伏せていた
体を仰向けにしてあたしを見つめた。



「はぁ…はぁ…あ…いり…」



「丈?あたしはここだよ?」



「あ…いり…」



血だらけの震える手がゆっくりあたしの
頬に触れる。