「それとさ…宮さんにもっと
優しくすれば?本当の父親だろ?
お父さんって呼んでやれよ」
「あんたに関係ないでしょ」
高嶋の手からシャーペンを奪い返し
勉強を続けた。
あの日から毎日のように宮さんに
説得される。
けど…受け入れることなんて出来ない。
「何が不満なの?良かったじゃん、
父親見つかったんだから。
しかもあの宮聡が父親だぞ!?」
あたしだって…嬉しいよ。
ずっと1人だった。
1人ぼっちだった。
けど…お父さんとお母さんを見つけた。
すごく嬉しい。
でも…父親の権力を使ってあたしの
幸せを奪った宮さん。
そんな人…お父さんなんて呼びたくない。
コンコンコン
「愛莉さま」
ドアをノックする音と同時に聞こえてきた
井上さんの声。
「だんなさまがお呼びです。
リビングへいらしてください」



