何…それ。
それって…自分のため?
「それなら俺と付き合った方がいいだろ?
年も一緒だし芸能人同士だし」
「…ふざけないで」
あたしは立ち上がって2人睨んだ。
「あたしは婚約なんてしない。
それに…宮愛莉になったせいで
好きでも無い人と付き合うくらいなら…」
そんなことで…光輝と離れ離れなら…。
「宮なんて名前いらない」
それだけ言うとリビングから飛び出し
自分の部屋に戻った。
…今までのことが全て結びついた。
ベッドに倒れこんだあたしは今までの
ことを思い出す。
光輝の犬にモカとつけたこと。
香奈さんの結婚式で初めて宮さんに
であった時の宮さんの態度。
モデルなんて経験無いのに出来たこと。
演技だって出来たこと。
宮さんがあたしを引き取ったこと。
全てが…あたしが宮聡の娘だということを
証明している。
はっきりとは分からないけど…
きっと光輝はそれを知っている。



