「…お母さん?…これが」
「当時のSevenのスタッフがこの瞳に
惚れこんですぐにトップモデル。
彼女の人気はすごかったよ。
君に似て…いや、君が似ているのか。
美人でスタイルもいい完璧な女性。
その上性格も良く社交的で…
今の君そのものだよ」
宮さんの話を聞きながら雑誌をめくる。
当時のファッションは今ではおしゃれとは
言えないけれど…
どんな服も着こなしている琴美さん。
「そして…何年かして私と結婚した。
子供も産まれた。それが君だよ愛莉」
こんなきれいな人の子供…あたしが?
「私達の婚約は大スクープだから
マスコミには秘密だった。
だが…さすがに子供が出来てしまうと
どうにも出来なくなり発表することに
したんだ。
記者会見を開くことになり
まだ生まれたての君も連れて会見場に
向かう途中…私が運転ミスをした」
「え…」
「川に転落…私は抜け出せたんだが
その日の前日は雨だったせいで川の
流れは速く、車はどんどん流されていき…
救出した時にはすでに亡くなっていた」
「じゃ…じゃあ…あたしのお母さんは」
「君が小さいときに亡くなったよ」
亡くなった?…この世にもういない…。
「でも…あたしは?お母さんと一緒に
いたなら車の中で死んでるはずじゃ…」
「それが…どうも琴美は君を
外にほおりなげたらしい」



