中央の螺旋階段をあがりながら
あたしの顔を覗き込んできた高嶋。
「近づかないでよ」
「おーこわっ。
お嬢さまがそんなんでいいのかよ」
「は?」
部屋のドアを開けたあたしは
高嶋のその言葉に思わず高嶋を見た。
「何よお嬢さまって」
「お嬢さまだろ?愛莉お嬢さま」
「宮さんに何聞いたか知らないけど…
宮さんに引き取られたからって
あたしがお嬢さまなわけないでしょ?」
「元は施設にいた親なしだから?」
え…。
「何でも知ってるよ?
宮さんが調べた資料俺も全部読んだから」
驚いてるあたしに顔を向けず荷物を
整理している。
「…知ってるなら…なんでお嬢さま?
どんないい環境にいても生まれは
カバーできない…」
「だからお嬢さまだろ?
生まれがいいんだから施設で育っても
お嬢さまじゃん」
「何言って…」
こいつ意味分かってんの?
「っていうか…なんでここで暮らすの?」



