「丈?なんか怒ってる?」
「別に?」
「もしかして…
あたしがいなくなるの淋しい?」
「ばっ!…そんなわけ…」
「あたしは淋しいよ?」
真っ赤になってる丈に笑顔で答えた。
そしたらさっきよりずっと真っ赤に
なってうつむいてしまった。
「…やっぱ俺も淋しい」
「やっぱ淋しいんじゃんっ!」
むすっとしてる丈に釘を刺した。
丈はいつからこんなに可愛く
なったんだろう?
あたしに口で負けた丈は悔しがりなが
自転車のハンドルぎゅっと握ってる。
そんな丈を見つめてあたしは
幸せに浸ってた。
「にゃあ~…」
ん?
「あれ?猫?」
「ほんとだ。
なんであんなとこにいんだよ」
「怪我してない?」



