「戻れ…ますかね?」
スタジオに続く廊下を歩きながら
うつむいた。
「…大丈夫っ。戻れるわよ」
あたしの頭を撫でてくれた香奈さん。
前みたいに…戻りたい。
…なんで?
「今日からお世話になります」
なんでいるの?
あたしの目の前には宮さん、あたし、
井上さんとガードにお辞儀をする高嶋。
高嶋の足元には大きな旅行バッグ。
お世話になりますって…。
「愛莉ちゃん。今日から高嶋もここに
住むことになったからね」
「え…」
「部屋は愛莉ちゃんの隣の部屋が
空いていただろう。
案内してあげてくれるか?」
「…分かりました…こっち」
あたしは高嶋にあごで合図をした。
「楽しみだな同棲」



