「ごめん…寝たふりしてた」
「…光輝っ…」
あたしは思わず光輝の背中に手を回す。
寝たふりとかどうでもいい。
そんなこと今はどうでもいいの。
「…雪、ずっとこうしたかった…」
あたしもだよ…。
あたしも…光輝にこうしてほしかった。
「ごめんな…雪…ごめん」
「…バカ…光輝のバカ…」
「分かってる。…俺バカだよ」
「光輝のバカ~!
あたし光輝の家に荷物全部置いて
るんだからピアスなんかつけられない…」
あたしがそう言うと少し間を開け、
「えっ!?そうだっけ!?」
なんて気の抜けるような言葉が
かえってきた。
「全部光輝の家でしょうが…!」
気付いてなかったんだ…バカ。
「ニット帽見たとき分かったんだよ…
ちゃんと気付いたけど持ってないんだから
無理だよ~…」



