そう言ってその場を立ち去ろうとした時、
丈に腕を掴まれた。
「質問に答えろよ」
「…何?」
「何が意味ないの?」
「だから…何でもない」
「噂じゃ意味ないって…それって」
え…聞いてたの?
ってか、あんなにぼそっとしか
言わなかったのにちゃっかり
聞いてるんじゃん!
なのに…質問とか言わないでよ。
「それってさぁ…
俺と噂じゃなくて本当に付き合いたい…
そういゆうこと?」
丈のその言葉で今までうつむいていた
あたしは勢いよく丈の顔を見た。
丈は…真剣な目であたしを見てる。
「なぁ…愛莉?」
優しく聞いてくる丈の声にあたしは、
「盗み聞きなんて最悪」
…こんなことしか言えない。
こんなことが言いたいんじゃないのに。
「…それ本当に言ってる?」



