あたしの後頭部をしっかり支え
あたしが逃げられないように
キスをする高嶋。
必死に高嶋の胸を押して離れようとしても
抱きしめる力が強すぎて抜けられない。
(んんっ……はぁ……)
だめ…息が…。
息継ぎの出来ないまま気が遠くなりそうな
あたしを見てか、
やっとキスを止めた高嶋。
酸欠で力が出ないあたしの顔をカメラに
けないようにし抱きしめて、
(…俺も…)
最後のセリフを言った高嶋。
「カット!!」
モニターを見ながら叫ぶ監督。
「2人ともおつかれ。
今日の撮影はこれで終わりね」
「はい。お疲れ様でした」
「お…お疲れさまでした」
高嶋からすぐ離れて監督にお辞儀し、
田所さんのとこに走って戻った。
「雪ちゃん!…大丈夫?」
「…大丈夫…じゃない…早く帰りたい…」
「そ、そう?じゃあ早く行きましょう」



