台本を見たとき正直すごく安心した。
「それでは本番いきまーすっ!」
合図の声で演技するあたしと高嶋。
教室で自分の気持ちを伝える女の子。
ここで男の子が驚いて…
あたしはうつむく。
その瞬間男の子が女の子を抱きしめる…
って…え…?
抱きしめられた瞬間あたしの顔を
上に向かせあたしにキスをする高嶋。
「…んっ…やっ!!!」
思わず高嶋を押して高嶋から離れた。
「カット!!」
イスに座っていた監督が立ち上がった。
「高嶋くん!どうしたのっ!?
台本に書いてないよキスするなんて」
「すいません…でも…こいつは
積極的なんですよ?
抱きしめるだけじゃ終わらないと
思います」
しらじらしく言う高嶋。
「確かにそうだけどっ!
それならそうと始まる前に
相談してくれなきゃっ。
いきなりしたら雪ちゃんだって
びっくりするでしょ!?」
「え…」
「じゃあ今のとこはそれでいいから、
もう1度やるよ」



