「お前…俺にテストの点数聞くつもり?」
「何点?」
「…全部で50点…」
「えっ、5教科全部で!?」
「うるせぇ!お前は何点だよ」
「500点満点っ」
自慢げに笑顔で答えると、
「はぁ!?ありえねぇ!」
そう言って拗ねた丈はあたしを
置いてさっさと歩いた。
けど、あたしはわざと立ち止まる。
それに気づいたのか丈は振り返って
少し恥ずかしそうにこっちに歩いてくる。
「からかうのもいい加減にしろよ!
早く行くぞ!遅刻する!」
そう言ってあたしの手を引っ張っ
丈を見てると少し顔がにやける。
いつもは遅刻なんて気にしないくせに…。
あたしのためって言って
朝だって頑張って起きてくれるし…。
放課後だってあたしの教室に迎えに
来てくれる。
友達とも遊ばないし
女の噂も完全に消えた。
それだから…困ってる。



