「…え…」
「もう昔の瞳ちゃんに戻って
いいんじゃないの?
歌音を抱いて心も体も
生まれ変わってさっ!ほらっ」
香奈さんの勢いにおされておもわず
歌音ちゃんをうけとった瞳さんは、
戸惑いながらも歌音ちゃんを見つめる。
「…可愛い」
静かなスタジオにかすかに響いた声。
「可愛いでしょ?
…やっぱり赤ちゃんの力はすごいんだね」
瞳さんから歌音ちゃんを受け取りながら
そう言った香奈さん。
「え?」
「ううん。なんでもない。
じゃあそろそろ帰らないと。
病院の先生達うるさいから。
みんな仕事頑張って」
そう言って笑顔でお兄さんと一緒に
帰って行った。
「よしっ!じゃあ仕事に戻ろう!
今日は雪ちゃんからだから
急いで準備して!」
渡部さんのその声でみんなは一気に
仕事モードに。
あたしも楽屋へ向かう。
「雪ちゃん」
後ろから聞こえた声に振り返ると
瞳さん。
「昨日は…ごめんなさい」



