「…大丈夫」
そのまま優しく抱きしめてくれた。
なんだかすごく涙があふれてきた。
怖くて…怖くて…死ぬかと思った。
けど、そこに現れた丈。
あたしを助けてくれた。
「…ひっく…ぐす…丈…」
「愛莉…」
丈はあたしの顔を覗き込んで優しく
キスをした。
それは初めてされたキスでも、
先輩の気持ち悪いキスでもなかった。
すごく優しくて…ほっとした。
「愛莉ちゃん!?どうしたのその傷!」
「あっ…ころんじゃって」
「派手に転んだわねぇ…
早く手当てしましょう」
あれからあたしは丈に連れられて
施設に帰った。
帰るなりこの扱い。
先輩に蹴倒されたから
服は汚れて体中もあざだらけ。



