「…分かりました」
「それよりさぁ…ちょっと
相談したいことがあるんだよね?」
そう言いながら渡部さんはあたしの
向かいの席に座った。
「さっき、新発売のガムのポスター撮影の
依頼が来て…
モデルは雪ちゃんじゃないんだけど
スタイリストが成田なんだよ」
「それで?」
「でもあいつ…ずっと悩んでて
昼飯も食おうとしないんだ。
ほら、あそこ」
渡部さんが指差した先にはスタジオの
隅の方で1枚の紙を見ながら
服を選んでる瞳さんの姿があった。
「だからさ?あとで企画話すから
それで服選んでくれない?
それを俺が成田に俺からのアドバイスって
ことで提案するから」
「渡部さんって…そんなに
こそこそとする人でしたっけ?」
「あ?」
光輝が口をはさむと少し光輝を
睨む渡部さん。
「いや…いつもの渡部さんなら瞳に
センスが無いならはっきりと瞳に言って
他の人に仕事をまわすでしょ?」
「まぁ…そうだけど。
昨日あんなことがあって今日も雪ちゃんに
頼ってとなるとスタイリストとしての
成田のプライドがつぶれるだろ?
自信が無くなって仕事が出来なくなるのは
勘弁してほしいしな」
「…渡部さんって…瞳の才能を
信じてるんですか?」



