生ぬるい先輩の舌が硬く閉じたあたしの
唇をこじ開ける。
そのたんびに体中がぞくぞくして、
入ってきた先輩の舌をあたしは
思いっきり噛んだ。
「ってぇ…わぁ!!」
先輩から離れて思いきり先輩を川へ
突き飛ばして走って逃げた。
涙が止まらない。
嫌だ…気持ち悪い。
先輩のタバコの味が口の中にする。
…誰か…誰か…。
…丈。
「え…?」
今…あたし。
「なんで丈の顔が?」
最悪だ。
こんな状況で丈の顔が浮かぶなんて。
「…愛莉」
この声…。
「実花…先輩?」
いつのまにか待ち合わせ場所に
ついてて振り返ると実花先輩がいた。
だめだ…こらえられない。



